会議
L. ロン ハバードによる人間の謎を解明しようとする探求は30年にわたり、それは反応心の発見と『ダイアネティックス:心の健康のための現代科学』の出版へとつながりました。
しかし、1950年5月までの調査の道のりが広範なものであったと表現するのであれば、その後の10年はまさに飽くなきものであったと表現することができます。
『ブック・ワン』の後、燎原(りょうげん)の火のごとく広まった運動の要求に応え、ハバード氏は次々にケースに取り組んでいきました。それは栄光、堕落、複雑さにおける多種多様な人間の存在性を彼に示していったのです。彼はこのようにして、各ケースに個人的に取り組みながら、オーディター・コースの指導も続け、着実に大きな躍進を遂げていきました。セータの発見に始まり、前世のベールをはがし、存在の全軌跡に含まれるさらに驚くべき事実、生命エネルギーの発見、機能しているセイタンとしてのビーイングが持つ潜在能力、外在化の手段の発見など、これらをたったの4年で完全に通り抜け、ダイアネティックスからサイエントロジーへと主題を完全に進化させていきました。
しかし、L. ロン ハバードが述べたように、人々に適用する際に課せられた彼の課題は、その技術を現代のレベルの人間が容易に適用できるレベルにまで引き下げることでした。特に、サイエントロジーの基本原則と公理を抽出したことで、すべてのビーイングが可能な潜在能力を最大限に得るための教材とプロセスの体系化に関わる、将来的な調査の基礎を手にしました。
こうして、オーディターたちとともに仕事を続け、「上級臨床コース(ACC)」と「プロフェッショナル・コース」で指導を行う間に、彼の発見は3000本以上の講演に記録されました。それは段階的に、またその全体から、人間の心と人生の謎に対する理解の全景を提供しています。それが今日のサイエントロジーなのです。
年代ごとに配列された発展に含まれているものは、それぞれが画期的な出来事であり、すべての人たちがたどっていくブリッジの建設に大きく貢献した、非常に意義のある大発見だったのです。そうした画期的躍進、大飛躍を含むものこそ、ハバード氏の「会議講演」なのです。
そのすべてが、今初めて利用可能になりました。
「ロンとともにいること」に関して言えば、彼の会議講演を聴くこと以上に彼の身近にいられることはなく、それこそハバード氏が最初に会議講演を提供した際に意図したことでした。日々の指導においてオーディターに対して行われるトレーニングのための講演と異なり、会議は稀にしか開かれないものであったため、それ自体が特別なイベントだったのです!
会議は大抵、年に2回行われ、特にロンドンとワシントンD.C. で開かれました。また、会場を変えてフェニックス、メルボルン、ヨハネスブルクといった場所でも開かれ、世界中の人たちが出席しました。オーディター、プリ・クリアー、新旧のサイエントロジスト、そして彼らのサイエントロジストではない友人たちでさえ出席しました。誰もが歓迎されたのです。
そして、彼らが耳にしたものは、最新の大発見と発展に関するハバード氏からの発表でした。それぞれが個人の自由と能力に対する新しい扉を開き、今日私たちが手にしているブリッジを築く上での、次の大きなステップとなるものでした。
各シリーズには、ダイアネティックスまたはサイエントロジーの技術に関するひとつの完結した体系が含まれており、新しい文明の創造に向けて、それらのオーディティングでの使用法と人生のあらゆる要素にわたる適用が詳述されています。これに関係して、会議講演にはすべてのサイエントロジストが自らの活動地域で適用するためのハバード氏のプログラムが含まれており、全体として、惑星をクリアーにするために欠かすことのできない要素を形づくっています。
しかしこれらの講演は、何よりもまずあなた自身の向上と進歩のためのものです。というのもここで、ひとつひとつの罠が解き明かされ、それらの罠から永久に解放されたままでいるための知識があるからです。だからこそ、会議はすべてのサイエントロジストが聴くべき講演なのです。
それぞれの会議は独自の主題を扱っており、事前の学習がなくともそれ自体として聴くことができます。しかし、年代順の学習には、この主題がどのように進歩してきたのかを知り、その発展の最高レベルを知ることができるという利点があります。
とはいえ、どの会議を次に聴いたとしても、あなたはすべてを聴きたくなるでしょう。なぜなら、L. ロン ハバードの会議講演には完全な自由へと向かうブリッジを形づくる、重要な分岐点となる進歩以上のものが含まれているからです。それ以上の、何か特別な雰囲気も存在します。それはサイエントロジストたちが、ただ彼の話を聞くだけで得られる独特な感覚を表現しようとする際に口にするものです。壮大なデータそのものさえも遥かに上回る完全な経験がそこにはあります。そのすべては、つまり何百万もの人々が「ロンの講演」として知り、愛することになるもののまさに真髄であり、それこそが会議なのです。